笛吹市立青楓美術館(笛吹市)
笛吹市立青楓美術館は、1974年に開館。明治から昭和にかけて活躍した、画家であり書家の津田青楓(せいふう)の作品が展示されています。
ぶどう畑や桃畑の合間を抜けて行くと、小さな白い洋館が見えてきます。その建物が、青楓美術館です。
津田青楓は、洋画、日本画、書と幅広い作品を描いた画家で、二科会の創始者のひとりでもあります。また、夏目漱石とも交流が深く、漱石や森田草平、鈴木三重吉などの本の装丁も手掛けています。
青楓美術館は、青楓と親交のあった地元一宮出身の歴史家小池唯則によって開館されました。その後、小池氏の遺族が青楓の作品とともに美術館を町に寄贈、現在は笛吹市が管理運営しています。
青楓美術館では、代表作「疾風怒濤」を始め、約700点の作品を所蔵し、年2回展示替えをしています。
空が広い、この畑のなかの美術館では、青楓の作品を大切に保管、展示し、学芸員さんが丁寧に解説してくれます。
美術館入り口でスリッパに履き替え、展示室に入ると、まず圧倒されるのは、代表作の油絵「疾風怒濤」です。小さな展示室なので、「疾風怒濤」に描かれた、岩にあたって砕け散る白い波しぶきの迫力が余計に迫ってきます。
展示室は1階と2階にありますが、清風は、洋画、日本画、書と様々なジャンルの作品を描いた画家なので、展示品を観ただけでは、とても一人の画家の作品とは思えません。
学芸員さんの話によると、描かれた年代でも作風が変化しているそうなので、その変化を味わうのも楽しみの一つです。
また、地域の人々の作品をギャラリーに展示するコーナーもあるなど、大きな美術館にはない温もりを感じます。
笛吹市立青楓美術館[web]
住所:山梨県笛吹市一宮町北野呂3-3[地図を見る]
電話番号:0553-47-2122
開館時間:午前9時30分~午後5時
休館日:月曜日、祝日の翌日、年末年始他
入館料:一般 300円、大・高校生 200円、小・中学生 100円 65歳以上無料
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