清春芸術村(北杜市)
山梨県北杜市にある清春芸術村(きよはるげいじゅつむら)は、1980年、廃校になった清春小学校の跡地にできました。
白樺派の作家、武者小路実篤や志賀直哉らと親交のあった吉井長三が、小林秀雄、今日出海、東山魁夷夫妻らと桜の季節にこの地を訪れ、その美しさに魅了されて、芸術村を設立しました。
芸術家の育成の場としてのアトリエ「ラ・リューシュ」、清春白樺美術館、光の美術館、白樺図書館などから成り立っている清春芸術村。
訪れる季節としては、やはり春の桜の時期が一番のおすすめです。
桜吹雪のなかで、甲斐駒ヶ岳、南アルプス、八ヶ岳、遠く富士山を望むロケーションは、芸術家でなくても創作意欲が湧き上がってくるような世界が広がります。
清春白樺美術館
清春白樺美術館は、1983年に開館。白樺派の同人が夢みた「幻の美術館」を、吉井長三が実現したものです。
美術館では、白樺派が愛したルオーや、東山魁夷、梅原龍三郎、岸田劉生などの作品はじめ、雑誌「白樺」の創刊号から最終号まで、白樺派の様々な資料が展示されています。
白樺図書館
白樺図書館は、2002年に開館。白樺派ゆかりの作家による文学作品や美術書が所蔵されています。
図書館の館長は詩人の谷川俊太郎さんです。残念ながら現在は書庫整理中の為、一般公開はしていないとのこと。
光の美術館
光の美術館は、2011年に開館。世界的な建築家の安藤忠雄さんが設計しています。人工照明がなく、自然光のみで作品を鑑賞できます。
梅原龍三郎アトリエ(移築)
梅原龍三郎アトリエは、白樺派の代表的な画家、梅原龍三郎のアトリエを東京市ヶ谷から移築した古い家屋です。
愛用のイーゼルや絵具箱、制作途中の絵などが展示してあります。
鎌倉の小林秀雄邸から移植された枝垂桜です。小林秀雄も清春の地を気に入り、この清春芸術村建設に尽力しました。
清春芸術村[web]
住所:山梨県北杜市長坂町中丸2072[地図を見る]
電話番号:0551-32-4865
開館時間 : 午前10時~午後5時
休館日 : 年末年始、月曜
入村料 : 一般1500円、大・高校生1000円、小・中学生無料。
近くのおすすめカフェ
Lopchu(ロプチューティーガーデン八ヶ岳)
美術館のなかにも、オーガニックレストラン「ラ・パレット」がありますが、紅茶好きには、こちらがおすすめです。
ランチのご飯は、全て紅茶で炊いたもので、ほんのり茶葉が香ります。
本日の紅茶がお代わり自由なのも嬉しいです。
Lopchu[web]