Yamanashi / Japan
美術館めぐり

平山郁夫シルクロード美術館(北杜市)

平山郁夫シルクロード美術館(北杜市)

平山郁夫シルクロード美術館

山梨県北杜市にある平山郁夫シルクロード美術館は、2004年に開館しました。

美術館には、世界的な日本画家である平山郁夫氏の作品の他に、平山夫妻が仏教伝来の源流を求めて旅し、40年にわたって収集してきたシルクロードにまつわる仏像、彫刻など9000点以上の美術品が所蔵。

平山郁夫氏の親族の方が、この近くに別荘を持っていたことなどから、この場所に美術館を建設したそうです。

平山郁夫(1930 – 2009)

日本の画家、教育者。第6代、第8代東京藝術大学の学長。文化勲章受章。広島での被爆体験から「平和の祈り」を込めてシルクロードシリーズを描き続ける。静かで柔らかな色合いの絵が特徴。

奥様である平山美知子館長は、「八ケ岳周辺は日本文化の源である縄文文化の中心地の一つでもありました。その上、この周辺の道はかつて絹の往来する道であったと聞いて感銘を受けました」と語っています。

時も場所も遥か彼方の世界が、何らかの糸でこの地に手繰り寄せられたかのようで不思議な感じがします。

美術館は、JR小海線甲斐小泉駅のすぐ近くにあって交通アクセスもよく、八ヶ岳や遠くに富士山も眺めることができる雄大なロケーションも魅力のひとつです。

また、美術館所蔵の美術品が全て写真撮影が可能なのも、多くの人々に鑑賞してほしいという平山夫妻の温かい思いが感じられます。

大小六つの展示室に、屋内カフェもあり、悠久の時の流れに浸りながら、ゆったりと異国情緒漂う美術の世界に触れることができます。

それでは、展示室の紹介に移ります。

観音菩薩半跏思惟像 パキスタン、ガンダーラ 2−3世紀

一階の展示室に入るとすぐに目に飛び込む数々の仏像や彫刻。ここで一気にシルクロードの世界へと誘われます。

仏陀坐像 パキスタン、ガンダーラ 3-4世紀

学芸員さんによると、ガンダーラで発見したこの「仏陀坐像」との出会いが、平山郁夫氏のシルクロード美術品収集のきっかけとなったそうです。

平山夫妻は、シルクロードの貴重な文化遺産が、現地の政情不安により破壊されることを危惧し、私財を投じて数々の美術品の保存に努められました。

左から 執金剛像 菩薩坐像 供養者像 アフガニスタン 2-4世紀

二階は平山郁夫氏の作品の展示室になっていて、壁面いっぱいに遺跡の連作が展示され、まさに圧巻の一言に尽きます。

一階の仏像彫刻とはまた違った異次元の世界に入り込んだようで、その美しい朝日や月の光、古代ローマの遺跡の空気にしばし酔いしれ時間が過ぎるのも忘れるほどです。

パルミラ遺跡を行く・朝

パラミラ遺跡を行く・夜

また、日本の風景を描いた作品のなかには、このシルクロード美術館周辺の山々を描いた作品もあり、シルクロードとともに、平山氏がこの地にも愛情を持って過ごされていたことが伺えます。

小泉富士


甲斐の山々

窓から見えるラクダ公園

美術館の二階には、休憩コーナーを兼ねたミュージアムカフェがあり、ガラス張りの大きな窓からは小海線やと八ヶ岳、南アルプスの絶景を楽しむことができます。

よく見ると甲斐小泉駅から直接入ることができる公園にラクダの置物がおいてあり、思わず笑みがこぼれてしまいます。ここはラクダ公園と呼ばれており、公園からカフェのみの利用で訪れることもできます。

美術館情報

平山郁夫シルクロード美術館[ web

住所:山梨県北杜市長坂町小荒間2000-6[地図を見る]

電話番号:0551-32-0225

開館時間 : 午前10時~午後5時

休館日 : 展示替え期間、冬季(年末~3月中旬)他

入館料 : 一般 1200円、大・高校生 800円、小・中学生無料


近くのおすすめスポット

三分一湧水(さんぶいちゆうすい)

名水百選の一つ「三分一湧水」

平山郁夫シルクロード美術館からすぐの場所には、日本名水百選にも選ばれている湧水「三分一湧水」があり、目と耳とが癒されます。

この三分一湧水は、戦国時代、水争いをする三つの村に等配分するために武田信玄が築いたという伝説が残っています。

水温は真夏でも10℃に保たれています。

併設している湧水館では、水質や民話、歴史などが紹介され、館内の「農産加工物直売所」ではお土産の農産物が購入できます。また、「そば処三分一」では100%地元産そば粉の手打ちそばに、旬の野菜を使った天ぷらも味わえます。

三分一湧水[web

ABOUT ME
なえ
なえ
山梨生まれ山梨育ちのおばちゃん(おばあちゃん)。セカンドライフ。地元山梨の色々な場所を巡りながら感想やおすすめ情報などを書いていきたいと思います。巡るのはまず美術館、それから酒蔵やダムなども考え中です。