河口湖ミューズ館・与勇輝館
河口湖ミューズ館は、1993(平成5)年、開館。
河口湖美術館の分館であるミューズ館は、創作人形作家、与勇輝(あたえ ゆうき)の作品を常設展示しています。
館内に入ると、小さなミューズたちが、一斉にこちらを見て歓迎してくれます。
約80体の人形は、どの一人をとっても自然体で、表情が生き生きとし、とても布でできているとは思えません(所蔵は100体以上あるが、半年ごとに入れ替えを行っている)。
作者は、人形の指先から髪の毛の細部に至るまで、さらに身に着けている着物や洋服、小物まで、全て手作りしています。
特に、表情の大事な要素である「しわ」を作るには、古い木綿でないと表現できないと、布には強いこだわりがあると言われています。
素材は軽いと思われるのに、人形は全て、自立できるそうです。「布の彫刻」と言われる所以がここにあります。
まるで魂を吹き込んだかと思われるほどの一体一体を観ていると、人形を通して、作者の「人間」そのものに対する愛情と、移り行く時代から「失われていくもの」への愛惜の念が伝わってきて、じんわりと感動が広がっていきます。
館の外は、八木崎公園に通じています。
公園には、ラベンダーはじめハーブが数多く植えられてあり、初夏を迎えると薄紫の空気の中、甘い香りが漂い、何とも言えないノスタルジーあふれる美術館となります。
毎年、6月下旬~7月中旬になると、「ハーブフェスティバル」が開催されます。
尚、ミューズ館では、制作にあたって、古い木綿布を募集しています(詳しくはHPまで)。
河口湖ミューズ館[web]
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町小立923[地図を見る]
電話番号:0555-72-5258
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:木曜日(6月~8月は無休)、年末他
入館料:一般・大学生 600円、中・高校生 400円、小学生以下無料
近くのおすすめカフェ
館内にもガラス張りのカフェや、ガーデンもありますが、歩いて数分の所におしゃれなカフェがあります。
不曹庵(ふそうあん)
ランチもある甘味処です。ミューズ館の人形たちを観た後は、なぜか和風の甘味に惹かれます。
不曹庵[web]
CISCO(シスコ)
サンフランシスコのコーヒーが飲めるカフェです。白を基調とした店内、テラス席はペットも可というのも嬉しいです。
CISCO[web]