秋、四尾連湖と紅葉とホットチャイ
秋も深まってきた11月初旬、夫と市川三郷町にある四尾連湖に紅葉を見に行ってきました。
市川大門駅から、曲がりくねった山道を30分程上って行くと、途中に見える山々も大分色づいてきれいでした。
湖の入り口で水明荘の駐車場に車を停め、坂道を下って行くと、木立はすっかり秋一色。
いつまでも暖かい日が続いている今年の秋ですが、さすがに11月に入ると湖もグッと寒くなり、夏の間たくさんいたテント客も数少なくなっていました。
湖畔に下りると、紅葉は今がちょうど見頃。
休日でもあり、紅葉狩りをしながらバーベキューを楽しむ家族連れやグループ客が何組か訪れていました。
雲が出てきて陽がかげると、少し肌寒いくらいになってきたので、「水明荘」でホットチャイを頂くことにしました。
シナモンやカルダモンなどのスパイスのきいたホットチャイは、体がぽかぽか温まって、ミルクのほんのりとした甘さに心癒されます。
香り高いチャイを味わいながら、暫く静かな湖をぼんやりながめていると、後ろでで何やら声が・・・振り返るとペットのオウムを連れた人がオウムをあやしていました。
名前を聞くと、「オージ」というそうで、「オーちゃん、オーちゃん」と声を掛けました。
すると、「オーちゃん、こんにちは。こんにちは。」と、どこから出ているか分からない高音のかわいい声で返事をしてくれました。
撫でると嬉しそうにからだを曲げて喜んでいましたが、羽が意外にしっかりした固い羽だったので、びっくりしました。
飼い主さんに写真を撮ってもいいですかと尋ねると快く了解、オーちゃんもカメラを向けると、横向きにポーズをとってくれました。
飼い主さんと湖畔でのんびりくつろいでいたオーちゃんにさよならし、私たちも湖を散策することにしました。
夏には、白鳥のボートに乗ったり、水遊びをする家族連れで賑わっていた湖畔も、静けさを取り戻し一段と秋が深まった感じです。
雲が厚くなってきたので余計そう見えるのか、対岸の白樺の木がうすぼんやり見え、より一層神秘的に見えます。
半周ほどすると陽が顔を出してきました。湖面も周囲の紅葉を反射して湖の透明さがよくわかります。
対岸には、先ほどチャイを頂いた「水明荘」、隣に「龍雲荘」が見えます。
暫く進むと、キャンプを張っていた家族連れがいました。
少し寒くても、夏場より空いていて、キャンプに慣れた家族にはこの季節の方がおすすめなのかもしれません。
「龍雲荘」側の岸辺に着くと、以前夏に来たときに建築中だったSUPのカフェがオープンしていました。
とてもオシャレな感じに仕上がっていて、SUP好きの若者が集まっていました。
湖を約20分かけてゆっくり散策しました。
一周してもほとんどすれ違う人もなく、自分たちのペースで歩いてのんびりした時を過ごすことができました。
四尾連湖は、喧騒の街中を避けてしんみり紅葉を味わうには、絶好の穴場スポットだと思います。
周辺にはサクラの木もたくさん植えられているので、きっと春には春の美しい景観をみせてくれるでしょう。