Yamanashi / Japan

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美術展など

『誕生50周年記念 リカちゃん展』に行った感想(山梨県立博物館)

誕生50周年記念 リカちゃん展‐へ

山梨県立博物館で行われた「誕生50周年記念 リカちゃん展」に行ってきました。

「リカちゃん」と聞いて人形遊びをした昔がとても懐かしく、しかも県立博物館での開催ということに面白味も感じながら博物館に向かいました。

私は「初代リカちゃん」で遊んだ往年の夢見る少女のひとりだったので、何だかタイムカプセルを開けに行くようにわくわくしました。

山梨県立博物館の前庭には、竹が植えられています。

この日は猛暑日でしたが、竹にいくつもの風鈴がつけられていて竹の葉のさやさやという音と、風鈴の音色が涼を運んでいました。

夏休みということもあり、展示に向かう人は殆どが親子連れか、孫と一緒の祖父母でした。

初老の私がひとりで見学するのは、ちょっと気恥しさもありましたが、一歩館内に入るとそんな気持ちもなくなりました。

自分がすっかり、童心に帰ってしまったのです。


リカちゃんについて

「リカちゃん」は、1967年に誕生した、着せ替え人形です。

当時、アメリカの会社のバービー人形やタミーちゃん人形はありましたが、日本の女の子にちょうど良いサイズと可愛らしさでというコンセプトで、玩具メーカーのタカラ(現タカラトミー)社が開発したものです。

リカちゃんの本名は「香山リカ」で小学5年生。顔は少女漫画から抜け出たような目のクリッとした女の子です。

お父さんはフランス人の音楽家、お母さんは日本人のファッションデザイナーと、当時の女の子が憧れる絵に描いたような一家です。

後に家族も増え友達も加わり、人形は様々な種類が誕生、またリカちゃんハウスなど関連グッズもたくさん発売されました。

この50年間で、リカちゃんは3回モデルチェンジをし、現代は4代目のリカちゃんになります。

今回は、リカちゃんを取り巻く家族や友達も含め約580体の人形と、リカちゃんハウスなどのグッズ約70点の展示で、この50年間の変遷を振り返ることが出来ました。

リカちゃん展の感想

リカちゃん展

展示室に入ると初代リカちゃんの大きな写真がお出迎えしてくれ、思わず「懐かしい!」とつぶやいてしまいました。

続くガラスケースには、1967年から2017年までの毎年のリカちゃんが50体ズラーっと並んでいます。

もう私の心の中は、初めてリカちゃんを買ってもらった時のあのトキメキでいっぱいになりました。

特に私がもっていたミリタリールックの洋服のリカちゃんを見つけた時は、本当に50年ぶりに旧友に再会したような感じがしました。

「私のリカちゃん」は、私が高校生くらいまで大切にとってあったのですが、残念なことに、その後の度重なる引っ越しで紛失してしまいました。

それだけに今回は懐かしい「私のリカちゃん」に出会えてとても嬉しかったです。

私が買ってもらった当時、確かお人形本体は1000円弱、着せ替えの洋服は500円~700円くらいだったと思います。

お人形だけは誕生日プレゼントでしたが、着せ替えの洋服やグッズはお年玉を貯めて、少しずつ買い足しました。

ちょっと値段が高い赤いドレスや、リカちゃんハウスのテーブルセットを買えた時は嬉しくて一日に何回も着せ替えてソファに座らせて遊んだのを覚えています。

展示の中に、色違いのテーブルセットを見つけた時は「あった、あった、これこれ」と思わず独り言を言ってしまいました。

その他、今回のリカちゃん展では、リカちゃんのそれぞれの代のファッションや、グッズの変遷を通して時代の変化も知ることができ、ただ懐かしいだけでなくとても興味深い展示でした。

色々なリカちゃんハウスがありました

面白かったのは、リカちゃんは、3回のモデルチェンジで、体形だけでなく、髪の色や髪形、瞳の星の数が違う事。比べてみると身長や顔の大きさ等、違いは一目瞭然でした。

確かに、バブル時代は、洋服もカラフルでハウスも広々だったのが、最近は洋服の色もグッとシックな色調でハウスは太陽光発電まで取り入れたエコハウスになっていて、なるほど時代だね、と思えることばかりです。

その時代の世相や価値観を反映して変遷を遂げているとはいえ、リカちゃんが半世紀にわたりロングセラーを続け、一貫して女の子の夢を育んできたことはやはり、タカラトミー社はすごいなと改めて驚きもしました。

展示の中には写真撮影OKのところもありました。


スワロフスキーとのコラボリカちゃん

これは、スワロフスキーの衣装のリカちゃんです。

今回は、「50周年お祝いコラボリカちゃん」という事で、有名ブランドとのコラボ展示もあり、これはその中の一つです。ドレスもソファも鏡も全てスワロフスキーで、キラキラ輝いていて素敵でした。

それから、下はご当地リカちゃん、山梨オリジナルのリカちゃんです。

木花開耶姫のリカちゃん

リカちゃん、天女になったの? と思いきや、よく見ると木花開耶姫(このはなさくやひめ)になったリカちゃんでした。

ちょっとびっくりしましたが、かえって斬新な感じかもしれません。ちなみに、富士山の浅間神社には木花開耶姫が祀られているそうです。

まとめ

そろそろリカちゃんとお別れしようともう一度振り返ると、ケースから飛び出した帽子をかぶったリカちゃんがリカちゃんを観ている! とびっくりしました。

この子は、お母さん、おばあちゃんと一緒に見学に来ていて、まさに親子3代で楽しんでいたようです。

祖母、母、娘と3世代が共通して同じ人形で同じ夢を共有できる時代、いつまでも大切にしたいなと思いました。

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なえ
山梨生まれ山梨育ちのおばちゃん(おばあちゃん)。セカンドライフ。地元山梨の色々な場所を巡りながら、美術館の感想やおすすめの情報、雑学などをブログに書いていきたいと思います。