山梨県立博物館
山梨県立博物館は、2005(平成17)年に開館した比較的新しい博物館です。
甲府市の東隣り、緑豊かな笛吹市御坂町(みさかちょう)にあります。
山梨県立博物館は、「山梨の自然と人」をテーマにし、豊かな自然の中で、山梨の人々がどのように暮らしてきたかを歴史を追って学べる博物館です。
常設展は、原始時代から現代までの山梨を、「水に取り組む」「甲斐を駆ける武士たち」「山梨と戦争」等19にわたるテーマごとに展示してあります。
入り口に、武田氏館跡から出土した骨格をもとに復元された「武田の馬」の像が飾ってあります。ここは、撮影可能です。
有名な武田の騎馬軍団の馬にしては、随分小型のように思いますが、武田氏館跡に丁寧に埋葬してあったことから、この馬は実際に戦闘に使っていた軍馬のようです。
この武田の馬の隣を見ると、何やら大きな立体模型が目に入ります。
立体模型は、衛星写真と併せて山梨の地形を体感できるように工夫してあり、全体の導入の展示になります。実際に立体模型の中を歩いてみると、山梨県は全体の8割を山林が占めるというのがよく分かります。
展示室は回廊式になっていて、一応番号に従って時代順になっているのですが、自由に行ったり来たりできるので、堅苦しい感じはありません。
特に真ん中にある、「山に生きる」「里に暮らす」「城下町の賑わい」の展示は、人形を使って当時の暮らしを再現したジオラマになっているので、子どもたちはすぐにジオラマの方に飛びつくかもしれません。
このジオラマ展示には、タッチパネル式のモニターがついていて、人形の暮らしを物語のように視聴することができます。
またモニターの下には「学びの引き出し」があって引き出しの中の歴史資料を手に取って読もこともできます。
全体的に子どもが興味を持つような展示の仕方ですが、大人にも物足りないという事もなく、山梨の自然、歴史、人々の生活の営み全般を楽しく見学できると思います。
展示室を出ると、「歴史の体験工房」というのがあり、主に江戸時代にタイムスリップしてグッズを使って遊んだり、体験したりできるコーナーがあります。
山梨県立博物館は、庭にも山梨にゆかりのある約4万本の草木が植えてあり、博物館を囲む遊歩道をのんびりと散策出来ます。
写真の木は、山梨県立博物館のシンボルツリーで、山梨の地名の由来の一説ともいわれているヤマナシの木です。
また、道祖神や六地蔵、古代の畠など庭にも山梨の歴史を学ぶ展示物があります。
所々あずまやがあり、お弁当を食べたり、木陰で休むには最適です。
山梨県立博物館[web]
住所:山梨県笛吹市御坂町成田1501-1[地図を見る]
電話番号:055-261-2631
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分)
休館日:火曜日、祝日の翌日(日曜日は開館)
観覧料:常設展 一般 510円、大学生 210円、小・中・高校・特別支援学校の児童生徒は無料
近くのカフェ
槌や(つちや)
カフェというより、手焼きカステラ「甲州かすてら」が有名な、お菓子屋さんです。
「槌や」は、JR中央本線「石和温泉駅」近くの旅館「糸柳」の1階にありますが、入り口も別にあり、お菓子だけを購入することもできます。
このお店の看板商品の「甲州かすてら」は、卵や小麦粉などの素材にこだわり、スタッフが毎日焼いているホームメイドのカステラです。
2016年から3年連続でモンドセレクション金賞を受賞しています。
ここでは、夏季限定で「エスプーマかき氷」を販売しています。
種類は2種類。「キャラメル」と「ミルクティ」で、写真は「キャラメル」です。
さらさらのかき氷の上に、エスプーマという生クリームを泡立てたものがたっぷりのっていて、レーズンとナッツが散りばめられ、その上からキャラメルソースがとろりとかかっています。
ミルクティの方は、ナッツにブラックティのソースがかかっています。
エスプーマのふわふわ、かき氷のシャリシャリ、ナッツのプチプチの色々な食感が混ざって新しい感覚のかき氷です。
イートインスペースがあるのでそちらで頂くことができます。
かき氷の販売は、9月の第1週くらいまでだそうですが、特製シュークリームやカステラなど購入し、イートインコーナーで頂く人にはコーヒーがサービスされます。
甲州かすてら 槌や[web]