Yamanashi / Japan
博物館めぐり

信玄ミュージアム[甲府市武田氏館跡歴史館](甲府市)

信玄ミュージアム(甲府市)

甲府市は、2019年で開府500年の節目を迎えました。

開府と言うとあまり聞きなれないかもしれませんが、開府とは、「甲斐の府中(政治の中心地)を開く」という意味で、1519(永正16)年、武田信玄の父・信虎(のぶとら)が、甲府の躑躅ヶ崎(つつじがさき)の地に館を移し、周辺を整備。甲斐の府中「甲府」としてから今年で500年になります。

あわせて読みたい
甲府の「開府500年」記念イベントの展示会に行った感想(北口ペデストリアンデッキ)甲府の「開府500年」 甲府は、2019年「開府500年」を迎えます。 甲府は、甲斐の国の守護大名で信玄の父である武田信虎が、1...

この「信玄ミュージアム」は、開府500年を記念して、「武田神社」前に2019年4月に開設されました。

武田神社そのものは、武田信玄を祀って1919(大正8)年に創建されました。境内には、濠や土塁、石垣、古井戸等の遺跡が残り、武田氏ゆかりの刀や扇、有名な「風林火山」の旗などが展示されている宝物館もあります。

甲府駅北口から車で五分ほど(文字通り“武田通り”をまっすぐ進みます)の場所にある、歴史好きの観光客で賑わう武田神社ですが、神社を訪れる前に、すぐ近くの信玄ミュージアムに立ち寄ることをぜひおすすめします。

信玄ミュージアム

信玄ミュージアムでは、信玄に代表される武田氏にまつわる史料やいまだ継続中の発掘調査について触れることができ、大まかな歴史を知ってから武田氏館跡でもある武田神社内を見学すると、より一層わかりやすく当時をしのぶことができます。

信玄ミュージアムにも武田神社にもオレンジ色のベストを着た観光ボランティアガイドの方々がいて、声をかけると無料で気軽に案内してくれます。

ミュージアムには、無料の常設展示室と、有料(一般300円、高校生以下無料)の特別展示室があります。

常設展示室

常設展示では、甲府を開いた武田信虎に始まり、信玄、勝頼の三代だけでなく、武田氏以降も改修し、再利用されていた館についての歴史も追って解説されています。

武田氏の館は、信玄が生まれたとされる要害山(ようがいざん)という山を背に、相川の扇状地の上部に造られました。その地は古くから躑躅ヶ崎と呼ばれ、それが「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」の由来となっています。

画像 : 躑躅ヶ崎館付近の絵地図

展示室は、なだらかな段々のスペースになっていますが、これはその躑躅ヶ崎の扇状地を模してデザインされているのだそうです。

パネル展示では、最初に甲斐の国を統一した信虎の功績や、武田を滅ぼした三代目として知られている勝頼の時代が実は一番領土が広かったことなど、興味深い歴史を知ることが出来ます。

また、館跡から出土した「かわらけ」という素焼きの盃などが展示してあり、戦に明け暮れた武田の武士たちが、幾度となく勝利の美酒に酔いしれたであろう宴まで想像できるようでした。

特別展示室

特別展示では、発掘調査で出土した土器や陶磁器などの他に、“むしろ”で丁寧に埋葬されていた武田騎馬軍団と思われる軍馬の骨格のレプリカも展示されています。

その埋葬の丁寧さに、武田氏がいかに軍馬を大切にしていたかが伺えると、ガイドの方が話していました。

更に、一定期間で入れ替わる武田氏ゆかりの貴重な資料も展示してあります。

訪問したときは、信虎が甲府に館を移したことが記されている勝山記(戦国時代の年代記)の写本と、武田信玄の直筆とされる書状が展示されていました。

書状を見ると、厳めしいイメージの武田信玄にしては随分端正な文字だなとの印象を受けました。

信玄ミュージアムの隣には、この地で割烹料亭をしていた堀田古城園という昭和初期の古民家がそのまま残されていて自由に見学することが出来ます。

また、信玄餅で有名な桔梗屋が経営するカフェ「由布姫(ゆふひめ)」があり、武田氏に因んだユニークなメニューのお蕎麦やスイーツが食べられます。

由布姫とは、信玄の側室、勝頼の生母です。実名は不詳なため、歴史小説では、新田次郎著『武田信玄』の中では「湖衣姫(こいひめ)」、井上靖著『風林火山』の中では「由布姫」とも名付けられています。

このお店では、由布姫を採用しているようです。

カフェには庭に通じるテラス席もあるので、涼風を感じながらのんびり軽食が頂けます。

勝頼とろろ昆布玉子そば

勝頼の名前を冠したこのお蕎麦は、昔懐かしい濃いめの醤油味に、とろろ昆布と温泉卵のとろみが混ざり合い絶妙な味わいです。

他にも、信玄はもちろん信虎、家臣の山本勘助やライバル上杉謙信、今川義元などの名前をもじったメニューもあります。

桔梗信玄ソフト+

こちらは黒蜜にきな粉のかかったソフトクリームに、おなじみの信玄餅と柔らかいかりんとうのような信玄棒というお菓子がついた「桔梗信玄ソフト+」です。

ソフトクリームに黒蜜きな粉は想像できますが、さらに信玄餅と信玄棒が合わさったこの食感の違いは食べてみないとわからないと思います。+はどうやら信玄餅と信玄棒のようです。

武田神社と信玄ミュージアムは、武田の歴史を学ぶのに最適の観光スポットです。

博物館情報

信玄ミュージアム(甲府市武田氏館跡歴史館)[web

住所:山梨県甲府市大手3丁目1-14[地図を見る

電話番号:055-269-5030

開館時間:午前9時~午後5時 休館日:火曜日、12月29日~31日

入館料:特別展示室のみ一般300円、高校生以下無料


[PR]

[PR]CMでおなじみ WEBで簡単ふるさと納税『さとふる』

ABOUT ME
なえ
なえ
山梨生まれ山梨育ちのおばちゃん(おばあちゃん)です。二人の男の子の子育てもここ山梨で行いました。地元山梨の色々な場所を巡りながら感想やおすすめ情報などを書いていきたいと思います。巡るのはまず美術館、それから酒蔵やダムなども考え中です。